『イタリア旅行』(イタリアりょこう、イタリア語: Viaggio in Italia)は、1953年(昭和28年)撮影、1954年(昭和29年)製作・公開されたイタリア・フランスの合作映画である。ゴダール に“男と女と一台の車とカメラがあれば映画ができる”と言わしめた、ヌーヴェルヴァーグ の原石的傑作とされる。
キャスト:イングリッド・バーグマン、ジョージ・サンダース、マリア・モーバン
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Viaggio in Italia (1954) / イタリア旅行 のあらすじ
ロンドンに住む会社役員の夫婦はイタリアに車を走らせる。ナポリの別荘を処分するためだ。見かけは仲のいい夫婦だが他人同士も同然。冷え切って夫婦仲は悪化の一途をたどり、離婚に突き進もうとしている。ナポリ観光もちぐはぐな別行動だ。やがて素晴らしい風光や、古代美術や遺跡など歴史の重みに心を奪われた夫婦は、敬虔な祈りの行列の中に失った愛情の痛みを見いだす。
ロッセリーニはベズビオ火山、ポンペイの遺跡、カプリ島、博物館など名所をめぐる2大名優、バーグマンとサンダースに即興的な演技を求め、生々しい感情のゆらぎをフィルムに受けとめた。バーグマンとの結婚生活が破局を迎えようとしていたロッセリーニの願望がこめられている。
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